こんばんは!サービス担当のヒグチです^^
今回紹介するのはNC750Xの修理!
クラッチの切れが悪い!
ということでご来店。
バイクを確認したら
お客様ご自身でクラッチレバーの遊びは
ほぼゼロぐらいに調整してあったのに
シフト操作がガチガチに硬いです!
これでは足が痛くなる。
乗り方を工夫すれば乗れなくもないですが
普通に乗ったら間違いなく足の甲を痛めます。
ベテランライダーさんなので
うまい事何とか乗ってましたが
さすがに直したいとのことです。
まずはクラッチワイヤーを見てみたら
ちぎれそう!!
要交換です!
あと気になるのはオイル量。
エンジンオイルが規定量より多いと
クラッチの切れが悪くなります。
確認したらこちらは良さそうです。
クラッチワイヤーを交換すれば
直っちゃうかもしれないですが
乗った感じだとクラッチ内部も怪しそう。
なので部品発注などを考えると
一週間ぐらいは作業時間が欲しいんですが
来店いただいたタイミングが悪く
他の仕事がパンパンでこのまま預かると
2〜3週間掛かってしまいそう。
お客様の相談したらまた後日お預かりする事に。
の予定でしたが、数日後そのお客様から連絡が。
話を聞くとクラッチワイヤーが切れてしまったので
週末にトランポでご来店とのこと。
カモンと提携している任意保険に入っていらっしゃったので
無料のロードサービスを使って直接取りに行きましょうか?と
聞いたら、
なんと、
場所は、
淡路島!!
あの状態でそこまで行くとは、
チャレンジャーです。
というわけで現地近くのレッカー会社に自宅まで運んでもらい、
そこからはトランポでカモンまで搬送されてきました。
クラッチワイヤーは見事に切れてます。
サクッと新品に交換して試乗。
良さそうです!
いつもより長めに試乗したけど
大丈夫そうです。
クラッチ開けずに済んだなー。
と思い無事お客様にお渡しも完了!
と思ったら、数時間後にまたご来店。
どうやら1時間ぐらい乗ったら
また切れが悪くなったと、
さすがにそこまで長時間は乗ってなかったので
確認できませんでした。
甘かったです。
そのまま再度お預かりして修理です。
クラッチを分解して原因を探します。
クラッチプレートはだいぶ擦った後があり
場所によっては焼けて茶色っぽくなってます。
そして原因がこちら。
クラッチハウジングの溝。
クラッチディスクがスライドする部分なんですが
ここに段付きが出来てます!
バイクのクラッチは多板式なので
枚数分の段が出来てます。
この段のせいでクラッチを切った時に
クラッチディスクが引っかかり
スムーズにスライドしてくれず
クラッチディスクとクラッチプレートが
うまく離れずに引きずっちゃている状態に
なってました。
ここに段ができること自体は
構造上ずっと力が掛かっているところなので
しょうがないんですが、
ここまで深く段が出来ているのは
中々ないです。
ただこのバイクすでに走行距離が
10万キロオーバー!
それを考えれば納得。
このレベルまでくれば
この部品も消耗品という括りなんですかね?
というわけで
主原因のクラッチハウジングと
クラッチセンターの溝もそれなりに
段が出来てたのでそれと、
周辺の消耗品も一式交換です!
今度こそバッチリ解消です!
この前よりさらに長めに試乗して、
さらにエンジンかけっぱなしで
少し放置プレイしてまた試乗したり
を何度かやったので大丈夫です!
再修理になったり、
メーカーのシステムトラブルで
部品が中々届かなかったりで
大変ご迷惑おかけしましてすいませんでした。
バタバタの中なんとか無事完了です!
ありがとうございました〜^^